皆様こんにちは、山中でございます。先週出張中、東京の山手線に乗って移動している時、家内からのライン。
その時、初めて熊本で地震があったことを知りました。高知で離れて暮らしている長男。住んでいる野球部の寮
も激しく揺れ、津波を心配している。そんな内容でした。
 その時は、なんの情報もない状況。宿泊していたホテルに戻り、テレビをつけてみると、全てのチャンネルが地
震の報道。大参事にならないことを願うしかありませんでしたが、多くの人たちの願いは見事に裏切られ、第一波
の揺れよりも更に大きな地震が熊本を襲いました。
 余震と言えるのか。今も、かなりの規模の地震が現地を襲っています。私が生まれて現在まで、日本各地で地
震がありました。しかし、これほどまでに大きな地震が続くものは記憶にありません。熊本城の櫓も無残に崩れ去
り、テレビの報道から感じるだけでも凄まじい災害です。
 地震発生時、私の友人は熊本城の前にあるホテルに宿泊し、サウナに入っていたそうです。ただ事ではない揺
れを感じ、脱衣所へ出ると鏡のガラスは粉々に割れ、「服を着なければ!」と、思ってロッカーを見ると、ロッカーは
倒れている。彼女曰く、火事場のバカ力でロッカーを起こし、ようやく服を着て熊本城に避難したそうです。
 地元の住民の方と励まし合いながら避難所で一夜を過ごした彼女。たまたまその日、講演の仕事で熊本を訪れ
ていました。次の仕事がある北海道へ移動しなければなりません。ですが、交通網は麻痺。すると、避難所で共に
過ごしていた一人の女性。「私が送るわ!」と熊本空港へ送ってくださったそうです。
 彼女は無事に、熊本を離れる事ができ、仕事に穴を空けることもありませんでした。彼女が熊本を離れた後、度
重なる余震により、熊本空港の天井が崩落。空港は閉鎖されることになります。現地で被災している方のご厚意。
自分が一番大変な時に、人のために動ける他喜力。素晴らしいですね。
 本来、私たち日本人が先祖から受け継いできた『困った時は、お互い様』の精神。恵まれた環境の中で暮らす事
ができている私たちが発揮するべきものではないでしょうか。既に私の友人たちは、支援物資を積んだトラックで
熊本に入り支援活動を開始。身体が動けない者は、寄付を募る活動を始めています。
 一人の力は微々たるものでも、みんなが力を合わせれば大きなものになります。どうか皆様、遠くの関係ない出来
事。ではなく、大切な身内に起こった出来事として捉えてください。自分にはなにもできない!ではなく、自分になに
ができるのか!を考えてください。大人は多少の飯抜きは耐えられます。でも子供はかわいそうです。
 赤ちゃんに安全な水とミルク。清潔なおむつ。お金があれば買えるのです。コンビニの募金箱でもけっこうです。こ
んな時、だからこそお互い様の精神。思い出してください。山中よりのお願いです。

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