2016.7アミティホールにて夢講演親子セミナー(岩崎由純先生)

岩崎 由純(いわさき よしずみ) 先生

アスレチックトレーナーとしてアメリカのプロスポーツやオリンピックゲームに携わる。その中で試合前に監督・コーチが選手たちに激励のスピーチを贈る姿に感動し、そのエッセンスをコミュニケーションスキルとして体系化、プロスポーツチームはもちろん教育関係、企業での講演多数

 
概要
● ペップ?プッペ?キミはどっち?

例えば、大事な場面の直前に「絶対に失敗するなよ!」と声を掛けられるのと、「思いっきり愉しんでこい!」と声を掛けられるのとでは、どちらが力を発揮できそうですか?
ペップトークとは、『①短くて ②分かりやすくて ③肯定的な言葉を使った ④魂を揺さぶる ⑤人をその気にさせる』スピーチのことです。
その逆が、「プッペ」トーク。
多くの保護者さまも「どきっ!」とした瞬間だったのではないでしょうか?
『①長くて ②分かりにくくて ③マイナスな言葉を使った ④人のやる気を失くす ⑤怖い説教』がプッペトークです。
「ミスるなよ!」と言われると、「ミスした場面」を想像してしまいますよね。
そう、ポイントは、その言葉で何をイメージさせるのか、なのです。

 
● 『ピンクの象を…イメージしないでください』

いくら後から、「イメージしないでください」と付け加えたところで、今これを読んでいる皆さんも、もうすでに『ピンクの象』をイメージしてしまってますよね!(笑)つまり、イメージは現実化するのです。
マイナスイメージや理想すぎるイメージではダメで、「今日までに身に付けた最高の力が発揮できるような」できるイメージに変換してあげることが大切なのだと教わりました。
注意するときにも、「廊下を走るな!」ではなく「静かに歩きなさい」とする。
思考は現実化するのですから、『してほしいこと』を伝えます。
「風邪引かないでね」ではなく、「温かくして寝てね」と言う。
こんなに身近なところにも、改善すべき「プッペトーク」がたくさんありそうですね。

 
● セルフペップトーク

他人だけではなく、自分自身に掛ける言葉も同じです。
お気に入りの言葉や名言などでもOKです。
いつも持ち歩き、ここぞというときに、声に出して言ったり、心の中で連呼したりしてみてください。
「今からテストだ!落ちたらどうしよう…」なんて心配はしても意味がありません。
そんなときは、『できる!できる!必ずできる!』・『受かる!受かる!必ず受かる!』などと三々七拍子を唱える方が、きっと力が湧いてきます。

 
● 今の自分を受け入れてください

そして、すべての努力が必ず力になっていると信じてください。
成功したら喜べばいいし、失敗したらそこから学べばよいのです。
失ったモノは数えずに、今あるモノでベストを尽くす。
事故で両足を失った世界的トップアスリート、土田和歌子選手は、「車イスしかない」と思うのではなく、「車イスがある」と考えるそうです。
今の自分に何があるか。今を受け入れ、今を超える。そんな精神を学べた時間でした。

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