2015.9基調講演(西田文郎先生)

概要

『No.1理論』という演目の講話でしたので、その概要はすでに著書でよく知られたものではあります。
そして、今回の基調講演では、その「もっと深いところ」についての言及が多かったように感じます。
本論を通じ、ずっと一本まっすぐに貫かれていたのが、「生きる目的」を説く姿勢でした。「人生の目的」は、一言で言えば、「人間的成功」を収めることであり、それは、経済力や地位などの個々の能力による「社会的成功」とは相反するものなのです。
先生の言葉をお借りすれば、「根の法則」と言って、本当に大切なところを磨いていくことこそが人として大切なことだということです。
先生の史観が大いに散りばめられ、「三種の神器」の言葉も用いられており、戦後世代には少々難解に聞こえるところもあったと推測します。
一言で言えば、日本とは、「三種の神器」を継承した万世一系の天皇を中心とする神々の国であり、「正直・慈悲・智慧」の象徴である「三種の神器」を守って国民の安寧を祈る天皇を象徴とし、先祖や自然を大切にする国だ、という考えが随所に垣間見えました。
だからこそ、せいぜい3代程度しか先祖を言えない我々に対し、「日本人はこんな民族ではなかった」という発言になるのであり、(20代の先祖を辿れば)1,048,576人の先祖から継承した「今の命」ということなのです。
生きるよりも、命よりも大切なことがある。
それは、「徳」を貫くことである、との言葉をずっしりと重く受け止めることができました。
これは、同時に、「夢教育」を掲げる我々に対する力強いメッセージでもありました。「徳」を軽視し、少しずつ歪んできた現代の「常識」を変えられるのが「教育者」である。
それができるのが、単なる「知識提供」で終わらない「志」を理念とするワイイーエスである、と。

 

人は「未熟」に生まれ、度重なる失敗にもめげず、やがて「立つ」ことを覚え、歩けるようになる。
もしあのとき、みなさんが、「立つ」ことを諦めていたら、今日ココには、「ハイハイ」で来てるんですよ・・などと笑いを交えつつ、プラス思考の話題へと広がっていきます。
「意識と潜在意識」は「1:99」で成っており、この潜在意識を「肯定的」に変えることが成功につながるのです。
人間の意識には、「流動型」と「結晶型」の二つがあります。
「流動型」は、意識的に記憶データを用いる過程を指します。
一方、「結晶型(結晶的知性)」とは、「本人が気がつく前に、過去の記憶データを集めてきて、そして、『デキナイ』とか『デキル』とかの判断をする」ものです。
過去の「マイナス」の記憶データの個数が多ければ多いほど、将来を否定することになりますね。
それをどうやって、「肯定的」な思考に変えるのか。そのキーになるのが、「夢」なのです。

 

人間の脳は、潜在意識に支配されていますから、マイナスに触れたら、3秒でプラスの「イメージ」に切り替える訓練をしなければなりません。
「イメージから感情へ」の伝達は、わずか0.2秒で行われ、どんな感情状態かによって、分泌されるホルモンが変わるのです。
その後、「思考回路」に辿り着くまでにかかる時間が、0.4秒。思考はイメージと感情にはついて来られないわけですから、物事に対して、「簡単だ!できる!」と肯定的に捉えることはすごく大切なのです。
これを、専門用語で、「チョロイの法則」というそうです(笑)。

 

このように、成功する脳とはどうなっているのか、ということに具体的に触れながら、いよいよエンディングへ。
エンディングで流された「知覧」の映像に、全員が感動の涙を止めることができませんでした。
映像で示された「遺書」の言葉に触れ、感情が抑えられなくなりました。そして、西田先生は、こう締めくくります。
「過去は変えられない。日本人の『心よりももっと奥にある魂』を大切にせよ。そして、良きことのみを念ぜよ。必ず良きことが来る。だから、「徳」を貫かねばならない」と。

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