2016.9基調講演(田中真澄先生)
概要
『積極的に生きる~人生は今日が始まり』という演目にて、まさに演目通りの「生き様」を示しつつ、圧倒的な迫力とともに講演を展開してくださいました。
「成功=チャンス×準備」、これが、成功の方程式です。
チャンスとは「変化」に対応することであり、準備とは「生き方」でもあるとおっしゃいます。
どのような生き方をすれば、チャンスをつかみ成功できるのかという問題提起をしながら、3つの生き方の基本を教えてくださいました。
『楽すれば、楽が邪魔して楽ならず、楽せぬ楽がはるか楽々』
まずは、人生観。
往々にして、私たちは、人生を「65年+余生」というような捉え方をしてしまいがちです。
老後は年金をもらって・・・。そんな甘い考えもなかなか捨てきれませんよね。
しかし、これからの時代、80歳までは年金がもらえなくなります(老後破産の時代)。
先生の熱弁はこの辺りからさらにヒートアップ。
「余生」などという考え方自体が間違っており、『人生100年を基本に人生観を組み換えよ!』と諭されます。
「65年+35年」、この35年はもちろん、定年退職後に相当します。
つまり、この35年は、「事業主として生きていける力」が必要な時代なのです。
先生からの宿題で、帰宅後すぐに辞書を引いて、「余生」ということばを抹殺するように、とのことでした(笑)。
「終身現役」、つまり定年がない世界(事業主)で生きていくのが、いわゆる「余生」の時期の然るべき姿なのです。
このように、先生は「働く」ということ自体の価値観を根底から揺さぶるお話を投げかけ続けてこられます。
『楽すれば、楽が邪魔して楽ならず、楽せぬ楽がはるか楽々』。そう朝昼晩唱えてほしい、と。
人が遊んでいるときに、自分だけが働いていることを誇りに思えるような大人であろうと、身に沁みました。
そう、成功とは、「次々と目標を設定しながら、懸命に働き続けること」なのです。
そして、仕事観。
ご存知の通り、サラリーマンは「労基法」に守られて働いています。事業主はどうでしょうか。
労基法が適応されない世界で戦っていて、これを「超労基法の精神」と言います。
商売は「良客」についてもらえるかどうかがすべてです。金額の「額」は、「お客さまのページ(頁)」と書きます。
We live on the lists. 景気がどうこう、というのではなくて、商売は顧客台帳の数で決まるのです。
『年中無休・24時間受付』とは先生の名刺に記された文言ですが、こういう超労基法の精神に生きている人に良客はつくのです。
最後に、能力観。
能力とは、心的態度や人間力のことです。これは、毎朝0から立て直さねばなりません。
私たちは秀才ではありません。凡人は、「コツコツコツコツやり続けること」。
そして、先生はこう続けます。「人を成功に導くものは、知識の量ややみくもな努力ではなく、『良き習慣』なのである」。心構えの問題である。
だるまを見てほしい。なぜ転んでもすぐ起き上がるのか。それは、底に重りがあるから。
全体の重量比 80%である。これは人間にも言える。知識、技術はそれぞれ 10%。心構えが 80%である。
では、心構えを作る行動とは何か。初動の習慣である。
人生は初動にあり、とも言います。
初動とは、①早起き ②歩くこと ③ 躾三原則(挨拶・返事・後始末) です。
朝は6時半までには起きましょう。
歩くことは最高の化粧水です。
おれがおれがの「我」を抑え、おかげおかげの「下」に生きる。
汚れ、とは「気枯れ」である。
靴は揃えられていますか?「知る」と「やる」とは天地の差・・・。
心構え(心を作る習慣)には、積極性と前向きさが大切です。
凡人はコツコツ努力すべきだと先述しましたが、凡人の成功哲学とは、弱者の戦略であるとも言えるのです。
一点集中そして 続けること、です。