(緊急事態宣言前の東京ですが、首都高速はガラガラでした)

 

皆様こんにちは、山中でございます。塾の方は、早々にオンライン授業へ切り替え、概ね生徒さんの反応は上々。一先ず安心しました。多くの公立学校が、この事態に成すすべ無し。日本は教育先進国ではない。ようやく理解できるオンライン化の遅れ。浮き彫りになりましたね。一部の私学は、オンラインを駆使して授業がスタートしています。SS、APの生徒さんへ。オンライン授業も、分かりやすい授業しますので安心してください。

 

さて、毎日、不安を煽る報道が流れて来ます。SNSには不安、不満、泣き言の数々。そんな情報だけを一方的に受信していると、いつの間にか心の中の不安が増大して、普段では考えられない行動や選択をしてしまうことがあります。特に、人々が不安を感じている時こそ、誰かが仕掛けるプロパカンダ(一方的な方向への情報操作)には気をつけたいもの。

 

生徒諸君に限らず、こんなご時世にお薦めしたいのが読書。ジャンル的には歴史。その中でも、歴史と経済を紐づけている物が良いです。恐慌や大きな不況。過去から幾度も繰り返されて現在があります。何が原因で不況や恐慌が起こったか。その時、各国政府はどんな対策を取ったのか。近隣国はなにを仕掛けたのか。どうやって不況から脱出できたのか。毎度、同じ原因はありませんが、今後を予測し、冷静に対応するヒントになります。

 

冒頭、プロパカンダに気をつけよう。と、書きました。1929年の世界恐慌から数年続いた世界の不況。日本にもその波は押し寄せます。人々の不安に付け込み、共産主義勢力の運動が活発に行われました。現ドイツにおいても、当時の与党は民衆の不満から勢力を失い、変わって共産主義勢力が政治の場で力を付けます。その時のドイツ国民。共産主義政権よりは良いだろう。と、いう選択から選んだのが、民衆受けする極端な政策を打ち出すナチス。いずれにせよ、選択肢はなかったのでしょうが、その後の歴史は悲惨です。

 

過去にないほどに、世界経済に悪影響を及ぼすと言われているコロナ。日本国民の多くが不安を感じ、やがてそれが大きな不満に変わる。その時が、どの国にとっても非常に危険なタイミング。1929年以降続いた不況から、世界がどう変わっていったのか。良きことも多くありますが、悪しき出来事が起こりましたね。

 

今は、とにかくウイルスの拡散を止める。そのために出来ることをやる。そして、普段よりも時間に余裕があれば、考える事はアフターコロナ。コロナの後、生活はどうなるのか。日本は、世界はどう変わるのか。はたまた、もっと大きな問題が発生するかもしれない。間違いなく言えるのは、価値観含め、大変革が起きるということ。

 

1929年の恐慌前後で、世界の覇権が変わりました。大英帝国から米国へ。エネルギーは石炭から石油へ。それにより、自動車産業が一気に成長していきます。過去にしがみつき、変化に対応できなかった企業は衰退の道をたどり、そして消えてしまいました。

 

慣れた環境に居続けること。気持ちがいいですね。ストレスもありません。ですが、アフターコロナを見据えてください。オンライン化の波は止められません。経営者の仕事は変化対応業と言われます。まさに、現在、どん底へ叩き落とされた業種業態の会社群。その中の多くは無くなり、変化に対応できた会社が生き残る。過去のトヨタもそうですね。そして、アフターコロナの新しい時代を背負うのが、今の子どもたち。そこが重要ポイントです。

 

報道では、職を失った可哀そうな人。事業が継続できないと訴える経営者。株式で大損して泣き言いう投資家。そんな報道ばかり流れます。ですが、世の中、陰陽のバランスで成り立っています。負けた人がいれば、勝った人もいるのです。そこは報道では流されませんね。(笑) なぜか? 視聴率が取れないからです。

 

マイナスの裏にはプラスがくっついています。マイナスを嘆くよりも、マイナスが何を伝えようとしているか。そんな思考ができる習慣。生徒たちに求めます。何年か後、世の中の多くの物が再定義され、新たな産業が生まれるでしょう。今回の不況が大きければ大きい程、後に続く好況も大きいものになる筈。そして、その時代の主役は、今、塾で学んでいる生徒たち。しっかり勉強しようね!

 

 

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